あなたを呼ぶ声は風にさらわれて
本日付の新聞に「トヨタ自動車が東京本社を拠点に活動してきた海外営業部門を、2007年までに名古屋市へ移転する方針」の文字が躍っていた。
渡航費その他のコスト削減が目当てではあるし、家元が愛知であるが故の方針だが、”日本の中心”東京を離れるという行為に、筆者は驚きを隠せなかった。
政治の世界でも地方分権が叫ばれているが、どこの地方自治体も財政難で財布の中身は火の車が実情。
勝ち組トヨタはバッサリと方向転換が出来ているが、地方自治体は中央官庁にしがみつかまざるを得ない”負け組体質”ではどうしようもない。
勝ち組に成る事、勝ち組で有り続ける事は、固定概念を払拭出来るか否かに掛かっているのかも知れない。
オンラインストライカーがダウンして早1ヶ月以上が経った。
原因不明のハードウェア障害という名目は、今や”風前の灯”と言わざるを得ない。
いつもの様にDINGO、もしくはスクウェア・エニックスは黙秘を貫き通しているが、別に驚く事でも騒ぎ立てる事でも無い。
では、今回の長期サーバーダウンの裏には、何が行われているのかを推理してみる。
まず、簡単に思いつく事は、クローズドβテストが既に開始されている事だ。
スクウェア・エニックス社内、もしくは関連企業の”情報機密性”の高いデバッガーズが、オンラインストライカーβバージョンを日夜テストしているかも知れない。
これ以上のオープンテストは、更に善からぬ評判を誘う原因にもなり得るからだ。
今やDINGOの評判は、そのままスクウェア・エニックスの評判ともなる。
今までのαオープンテストでも、DINGOは恩恵を沢山受けたではあろうが、未熟さを露呈してしまう部分も少なからず見受けられた。
これに、中央官庁ともいえるスクウェア・エニックスが横槍を入れた部分があるかも知れない。
そしてもうひとつは、仮の話として書き出すのも億劫になるが開発、販売の中止決定だ。
オンラインストライカーαバージョンの登録アカウント数は、大体1万8000人前後だったと記憶しているが、実質のリピートプレイヤーは多めに見積もっても1千人。
更に、チーム所属などのヘビーユーザー&予備軍は、ざっと数百名。
これをひとつのマーケットとして考えるならば・・・判断に苦しむ。
そもそも、オンラインストライカーの開発制作費、作業工数など幾ら投入されているかは全くの不明事項。
「何名以上のプレイヤーがアカウント登録しないと赤字事業」とデッドラインを線引きする事は、スクウェア・エニックスが決める事。
オンラインストライカーは不採算事業になる。とスクウェア・エニックスが決断したのであれば、利益追求企業としてそれはそれで英断なのかも知れない。
しかし、DINGOは新進気鋭の開発者集団、物造りのプロは販売形式に囚われてはいけない。と筆者は思っている。
DINGOは中央官庁にしがみつかまっている体質になっているのではないのか?
勝ち組に成りたければ、ユーザーからの信用を回復し現状を打破して欲しい。
オンラインストライカーを呼ぶ声は、公式BBSや2chを見れば分かるが驚くほどに根強い。
この声はちゃんと開発者に届いているのか、それとも風にさらわれているのか?
今、我々はひたすら待つ事しか出来ない。
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